危険なお留守番
「由真……兄ちゃんと……一緒にイこう……」
和也はいつもの兄らしい優しい口調に戻っていた。
腰をゆっくり回して由真の感じる場所を注意深く探り当てる。
「……いいか?」
由真は目を閉じたままコクコクと二、三度首を縦にふった。
「由真―――可愛い――」
和也は掠れ声で呟くと、照準を合わせたポイント目掛けて激しい抽送を開始した。
「あっ……んあああっ!……あぁっ……や…ああっ…!」
卑猥な下着に包まれた白い肢体。
ゴム鞠のように揺れる由真の乳房。
肉棒を貪欲にくわえ込む無毛の陰部・・・・・・。
その全てが和也の興奮を極限状態に高めていく。
「……由真………好きだ……」
「お兄ちゃん……………イくっ……イっちゃうぅ……お兄ちゃん……お兄ちゃん……ああっ……あああああっ!」
きつく身体を抱きしめあったまま、二人は同時に果てた。
中に出したいという強烈な欲望をなんとか抑え、和也はギリギリのタイミングでじゅうたんの上に欲望をぶちまけた。
由真の幸せを考えるならば、自分をあきらめて別の男と恋愛することが一番いいと思っていた。
だからこそ2年間、努めて由真と距離を置くようにしてきたのに・・・・・・。
これじゃあ何の意味もないじゃないか………。
矛盾だらけの自分が情けなかった。
「ごめんな……俺……最低の兄貴だ………」
由真の上に重なったまま、和也は呻くように呟いた。
「……お兄ちゃんとなら……地獄に堕ちてもいい……」
由真が和也の背中を優しく撫でる。
小さい頃から、和也の行くところはどこでも一緒に行きたがった由真。
『由真も行く。由真をおいてかないで……』
甘ったるいような声で一生懸命訴える妹が、和也は本当に愛おしかった。
由真が危ない目に合いそうな時や困っている時は、いつも全力で和也が守ってやった。
幼いなりに、それが自分の使命だと思っていたのかもしれない。
自分が中学校に進学する時も、由真が上級生や同じクラスの男子からちょっかいを出されたりするのではないかと心配でたまらなかった。
あの入学式の朝、本当に泣きたいくらい寂しかったのは、由真ではなくて和也のほうだったのかもしれない。
「由真・・・・・・」
和也の唇が再び由真に重なった。
今達したばかりの身体が、もう由真を求めて疼き始めている。
今は何も考えずにただ抱き合っていたい。
「一緒に……堕ちるか……」
和也の言葉に小さく頷く由真。
二人の危険な5日間は、まだはじまったばかりだった・・・・・・。
The end・・・・・・・
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